Windows8 使用禁止令?!
新華社通信は、5月20日、中国の中央政府調達局が、中央国家組織で調達するPCにはWindows8以外のOSをインストールしなければならないとする声明を発表しました。
さらに、その一週間後の5月27日には、中国の国内銀行に米IBM製のハイエンドのサーバーを撤去し、中国製に置き換えるよう迫っているといいます。
いったい、中国で何が起こっているのでしょう。
ドイツの経済相は、2012年の初め頃、公式文書で、「連邦政府や重大なインフラのオペレーターにとっては、※Trusted Computing技術の使用は承諾しがたい、という結論を政府が下した」と発表しています。
「さらに、Trusted Computingの技術を使用したMicrosoftのOS、Windows8を利用することはNSA(米・国家安全保障局)などの諜報機関に、コンピュータの※バックドアをいつでも自由に利用される危険性がある」と警告していたのです。
要するに、Windows8+TPM2.0を使っているユーザーのPCには、NSA用の裏木戸が設定されているので、いつでも出入り自由の状態になっているのがWindows8と、そのバージョンだということです。
さらに、個人の特定が今まで以上に容易になり、監視体制もより強化できるということです。
生体認証がそれを可能にするとの事。確かにパスワードの暗記や入力が手間で、最近は本人としての立証がな生体認証がはやりです。
しかしそのデータは様々なものと関連されて個人としての特定情報として記録されてしまうでしょう。
ドイツ政府が早々と警告を出したように、今回の中国政府によるWindows8使用禁止令も、「NSAのスパイ防止対策」だとしたら、
中国に続き、ロシアやブラジルもいずれ同様の措置を取り始めるかもしれません。
そしてこの仕組みが当局だけでなく、悪意ある第三者に渡れば瞬く間に被害は拡大されてしまうでしょう。