ビジネス問題解決の為の「戦略的シナリオ」について
皆さんこんにちは。
今日は、戦略的シナリオについてのお話。
皆さんも何か物事を成し遂げようとされた時、必ず問題に直面し、それを解決してきたと思います。
ただ、どのように問題と向き合い解決されて来たか覚えてていらっしゃいますか?
その問題が難しければ難しいほど、このやりかたでないと乗り越えるのが難しくなります。
そのやり方とは・・・・・・・
つまり・・・・
戦略立てた問題解決の為の「シナリオ」を組み立てることです。
たいがい難しい問題には「対立」が生じています。
この対立を解決する為のシナリオを考えていくということです。
そして「対立」が原因の問題に関しては、戦略的シナリオで対処していかないと問題を乗り越えられません。
では、この戦略的シナリオとは一体何なのかというところですが、
要は「因果関係の連鎖」を見極め、それぞれ個々の問題のソリューションを見出していくということです。
ちょっと、言葉だけでは説明が難しいので、具体的な例を挙げてみたいと思います。
具体的な例。。。。
それは。。。。。
マクドナルド社です。
最近また中国産の食材問題で少し苦労しているみたいですが、
原田前CEOが就任される前は2期連続24か月に渡り赤字という、経営上非常にまずい状態が続いていました。
この2期連続赤字をどう乗り越えたのか?
原田前CEOはこの大問題に対してまず非常にシンプルな「シナリオ」で対応されています。
すなわち
・客単価を上げる
・客数を増やす
・リピーターを増やす
(客単価を上げる) × (客数を増やす) × (リピート)
です。
これに因果関係の連鎖を当てはめ、戦略的なシナリオを組み立てています。
1.QSC(品質・サービス・清潔感)を向上させる
⇒これによって離れていたお客のマクドナルドへの今までの悪い「イメージ」を変えさせる
2.あえて100円メニューを導入する
⇒これによってとにかく店に新規のお客を呼び寄せる(客数を増やす)
3.新メニューを投入する
⇒客を飽きさせない、新たな発見を演出してリピートを促す(リピート)
4.価格を改定する
⇒客数が増え、リピーターが伸びてきたところで初めて価格を引き上げることが出来る(客単価を上げる)
5.新メニューを投入する
⇒価格が上がっても、付加価値ある商品を投入することで客離れを食い止める
6.24時間営業の実施
⇒顧客に対して更なる付加価値を提供し、好転させた因果の連鎖を持続させる
これが、マクドナルド社が復活した時の「戦略的シナリオ」になります。
有難うございました。